2009年12月31日木曜日

大晦日

今年が終わりますね。


私にとって記念すべき狩猟開始イヤーの2009年


ハンティングネットの佐藤社長
弟子屈の悪友Tさん
日高の師匠


この三名には本当に
いろいろと教えていただきました。




アラスカ現地での狩猟事情を知っている私としては
北海道のエゾシカ猟は、

世界的に見ても至宝的存在

ではないかと思っています。


いろいろと鉄砲所持に関する規則は大変ですが
守ることさえ守れば、シーズンに数頭しか獲れない
諸外国に比べれば、なんと幸せな国なんだ。

と思っています。


今後も、ちまちまUPしてゆきますので
どうぞよろしくお願いします。


では、この低気圧が去った後の大猟を記念しつつ

良いお年を!

2009年12月30日水曜日

道東気まぐれ狩猟行(6)



温泉でたっぷり楽しんだ後は・・





という名のペンションは中標津の北にあり
まさしく道東!といった

広大な地平線と手つかずの自然のなかに
ぽつんと立っている、
かわいい+オシャレなロッジでした。

周辺の低い植生は、
極北ツンドラの荒野を彷彿させ、
遠い水平線は、
太陽の位置が手に取るように分かる・・・

このロッジにいると、
私の中のアラスカが思い出されます。

ご主人は、このロッジを自分で建てたそうで
その記録は過去のEast side誌でも掲載されています。
(ロッジ紹介は、上記リンクでごらんになれますよ!)


狩猟と釣りで汚れた体も
温泉で洗い流したので、さっそくお邪魔・・
いろんな料理をごちそうになりました。


左の器にエゾシカレバーペースト
奥様が作ってくれました!


パンにぬって食べます・・・絶品!!
上品な野生風味です。
(レバーは、昨日獲ったシカのもの)


これは、先ほど釣ってきたヤマベ(山女魚)
小さいのを唐揚げするのが北海道流。
私の大好物です。




シカのレバー+豚肉+いろいろ
を柔らかいベーコンで包んだもの
!!!
こんな料理は初めて!というほど
ソフトで上品です(これも奥様作)

作る人で
エゾシカっていろんな物に化けるんだなぁ。



これはシカタン
まったく臭みのない柔らかい味わいです。
これも奥さんが作ってくれました。





勢揃い・道東ディナー

我々が獲ってきたエゾシカとヤマベ
土地の物であるジャガイモにベーコン、サラダ。

地産地消

ここにあり!




宴会はどんどん続きます
それにしても手作りの家とは思えない
瀟洒(しょうしゃ)な
ペンションです。

ちなみに手前が私、奥がご夫妻。




気がつくと、薪ストーブの下に
ネコのPちゃんが温まっています。

ちなみにPちゃんは、かなりのハンターであるそう。
となりの森で、えいっ!と
自給自足しているみたい
なんか親近感がわきます。



こうして、道東の静かな夜が閉じてゆくのでした。



2009年12月21日月曜日

昨日、狩猟へ

道東報告の途中ですが・・・


昨日、

佐藤さん、エゾシカ教授さん、エゾシカ研究員さま

と猟に行ってきました。


途中、

エゾシカ教授さん(本当に大学のエゾシカ先生)と
エゾシカ研究員さん(本当に大学のエゾシカ研究員・・女性!!)

と三人で徒歩狩猟を、したのですが
アカデミックなのに、フレンドリーで
しかも若いのに(私と同じぐらい36〜37)
すでに銃身が細いライフル所持者、
なんだか、すごいなぁと思いました。

エゾシカ探索中、植物の食べられ方や、足跡、行動など
先生達の豊富な知識を教えていただきました。
(了解を得られたら、またご両人の紹介をしたいと思います)


久しぶりに猟場で、


「善人」


に出会った(笑)、という感じで
なんか感慨深かったです。
(そんなことはない、と佐藤さんは意見してましたが・・)




極悪戦闘車両、佐藤型



アカデミックなエゾシカ話?



教授の愛車、、もピックアップいいなぁ。


猟場での移動ですが、

すごい積雪林道に

鉄が飛び出ているタイヤとチェーンで
ハラを擦りながら佐藤さんは突っ込んでいました。

私も、北海道歴は長いですが、
鉄が飛び出ているタイヤは、久しぶりに見ました。
(これでも佐藤さん的には、快適な部類だそうです・・おおクルマ壊れそう)

助手席で、つぶさに操縦を観察していましたが
リアルにすげぇーと安心しながら
雪に突っ込むクルマを楽しんでいました。




話変わって、

天気は曇り、前夜の放射冷却が少なめで
気温は高め、しかるに
シカさん達は早朝も早めに、
川の水をドリンキングしに来ていました。

ちょいとタイミングが遅かったか、、
という佐藤さんでしたが

午後から晴れてきて日射が南面を照らし出してきて
佐藤さん読み通り
シカさんは、群れで6〜7頭で低い場所へ
しっかり山から下りて来てました。
なんかギャル・シカが多い感じでした。

でも見つけるのは簡単じゃなかったです。

しかし佐藤さん、どんな状況でも
しっかり見つけて射獲、
ここがベテランとビギナーの違いでしょうか。
私のタリホー率は、ほぼゼロでしたから。

ここ一番の集中力が違います。

自分はイマイチな日で命中させられなくとも
解体運搬は、させてもらえるので
そこがお勉強どころです。


今日の解体ワンポイント1

マタ割のノコ、いいですよぉ。

内蔵摘出の時間がメチャ早くなりますので
肉の冷却が、段違いで早くなります。

まだ在庫あるのかな?

マタ割りの場所と方法などは
また改めて報告します。



あと、腕ひしぎ逆十字(でよかったか?)の方法
もとい、すねの取り方。

以前の報告記事に誤りがあったので

これ、一撃で気持ちいい—!!

ポイントは内側の斜めにはいった筋です。

せっかく獲った獲物ですから
上手な方法で美しく、解体してあげたいですよね。



では、明日は道東報告再開します。


p.s.
倶知安はひどい吹雪です。
シカはいませんが、滑り屋さんには最高の雪でしょう。





























2009年12月17日木曜日

道東気まぐれ狩猟行(5)

お待たせしていました・・・横浜でお仕事していました
(Sさん、ご来場ありがとうございました!スカジャン最高!)


最終日!

またもや、クマ狙い・・ということで
○○沢へ潜行。

しかし、足跡はあるものの林道沿いでは確率は低い。

ということで写真のようにやまべ釣りをしながら
クマを狙おうということに。
(いや、やまべ釣りたかった唐揚げ喰いたかった、んですよ)

銃を担いで、やまべ釣り。
複合技が大好きな私は、もう大はしゃぎ。


ピンコのやまべは、大量に釣れまくって
本当はフライフィッシャーマンの私もC&Rなどお構いなしに
美味なるやまべちゃんを大量ゲットしたのでした。
(オショロコマは、、、好みじゃないのでちゃんと戻しました)


おかげで、クマなんかどこにも出ません。

しかし、11月も終わりなので水の冷たいこと!!


銃持って沢登りも悪くないなぁ・・
と思いつつ、じゃあ温泉にでもいくか!

と言うことになりました。




若干歩くこと・・・○○分。




おおっ!!ここは!

薫別温泉という場所です。






もう、多くは言うまい。

狩猟はどこへやら。

天国でした。

2009年12月9日水曜日

道東気まぐれ狩猟行(4)

翌日



中標津でおしゃれなペンションをやっている友人宅の軒下に
ピンコを吊るしておく。

友人は微妙に嫌がっている感じもした・・が、
まあ、道東の人だから大丈夫だろう。


そして我々は、北上、知床半島の基部をめざした。



途中、右手に見えてくる国後の雄姿。
手前には鹿の足跡・・・

しかし、今日はクマ!



と思っていると、なんだか不思議な罠っぽいものが・・・

車を停めて探ってみる



こっこれは! ワナ!

しかしでかいワナだな。これ、合法なんだろうか?

さすがの友人も驚いている様子だ。



「こりゃ、やべーべ」

いったいあの箱の中に入れてから
どうするんだろうか?
(知っている人いたら教えてください)



その後、熊を求めて・・険悪な山の中へ。


しかしながら、熊はおろかシカさえみえず。
(足跡はあるのだが)

こうして、道東二日目はあえなく敗退。


その後、弟子屈へ戻り地元猟友会の方の家に呼ばれてパーティー。
本物のビールを飲みながら聞く地元ハンターさんの話は興味深く
非常に勉強になりました。
(Kさんありがとうございます)

さて、明日は最終日!
頑張るべか!







2009年12月8日火曜日

道東、気まぐれ狩猟旅(3)

シカがいない、、、

我々は、とりあえず日中の射撃をあきらめ、
いろいろとシカが日中どこにいるのか、
探ってみることにした。

弟子屈〜釧路のJR線沿いは、友人曰く、

「列車とシカの衝突回数No.1」

らしい。




しかし、線路沿いにはまったく奴らはいない。
背の低い笹茂みにいれば、わかるものだが
それに隠れている様子もない。


「お花見列車みたいに、狩猟列車なんてあればいいのにねー」

なんてブラックジョークを言い合いながら、考えてみる。
夜間はあれだけ姿を表す、野郎どもが
どこにいるのか??
本当に摩訶不思議だった。

しかし、もうどうしようもないので、

「夕方、日没前を狙おう」

ということで、昼間は林道探索。






そして、日没、30分前ぐらい・・・
我々は、牧草地沿いの林道を徘徊していた。

暗くなってくると・・・いるいる、どこからやってきたのか・・

超ビッグなオンタ2匹が、
大草原地帯に突っ立ているではないか!

友人が、いちはやく車から降りて
駆け足、引き金を引く!・・いったか・・・???あれ?

友人のサボット銃は、

「ぽん」

という音だけで、不発になった。

「あれーーーーどうしたの?」

どうやら一発だけビショビショに濡らしてしまった
サボット弾があったらしく、それを使ってしまったらしい。
これじゃ、もう撃てないだろう。
(ちなみに、その後チェックすると弾は、一応飛び出ていて
薬室のプラスティックだけ銃身に残っていました、棒でつついてBack on!)

今度は、私の出番。

うーん、、、、いたいた別の場所に。

今度は、バンビちゃん・・・距離30m・・ドン。
またもやネック一発、バタン・・ごめんなさい。
(しかし委託とはいえ、よく当たる銃です、私は下手なので確実に銃のおかげです)


というわけで、王国、弟子屈一日目は、
なんとかボウズになることなく、終了でした。





だが・・日没間際でしか出てこない、王国弟子屈の鹿たち。
もう、人間慣れ、車慣れしているのだろうか?

とにかく
「いうほど、簡単ではない」というのが
王国の第一感想であった。


とにかくシカはここまで。
明日は、熊狙いで北上だ。


つづく

2009年12月7日月曜日

道東、気まぐれ狩猟旅(2)

ニセコから弟子屈まで8時間走った私と、
平日の激務を終えて、花金で飲んでいた友人は、
予想通り、翌日の狩猟起床時刻0530をぶっちぎってしまう。

朝起きたのは、日の出の2時間後。

「まあ、シカなんてどこにでもいるべ」

とタカをくくって、弟子屈周辺林道を走ってみる。

すると、、、、いない。

いるのは、タンチョウ鶴だけ。

「そういえば、タンチョウ鶴って美味しいのかな?」

という会話になってしまう。

どうも、狩猟をやると
動物の判断基準が、

美味しいもの=王道
マズイもの=外道

になりません?

これは、渓流魚も同じで、

ヤマベ(北海道では、山女魚のことをこう発音します)
は女房よりかわいいのに、
オショロコマや、ウグイの扱いといったら・・・
いや、書くのはやめておこう。


さらに車を走らせていると、

撃てるものなら撃ってみな。  ウウッ!・・クソ

お、いたいた王道(若干、ババアですか、社長?)

しかしながら、ここは禁猟区。
釧路川のアングラーがたくさんいるなか、
この日の昼間に見たのは、これの子供とこのメンタだけ。
だんだんと日没時間が近づいてくる。


いったい、どうしたというのだ・・・狩猟王国、弟子屈!!


2009年12月5日土曜日

道東、気まぐれ狩猟旅(1)

先月の三連休は道東にいっていました。


「道東はシカとクマの楽園だべ!」


撮影:道東禁猟区の公園、、ウジャウジャ


という友人の誘惑で。


私の住むニセコからワル友人の住む弟子屈へはかなりの長距離。
途中、某H町のワルワル師匠のところに寄るまで4時間、
師匠にシシ肉をおみやげ&挨拶した後、さらに4時間で弟子屈へ。

ニセコ→弟子屈 8時間
(これは、アラスカのアンカレッジ→フェアバンクスに匹敵するな、北海道広し!)

のクルマの旅は、さすがに一人だとこたえます。
今回は、軽トラでもジムニーでもなくランクル80でよかった・・

と思うのでした。
(しかし三台もクルマがあってどうするんだろ?・・どれも捨てられないのが本音ですが!)


「弟子屈駅の足湯で待ってるべ」


という友人のもとにヘトヘトになって
到着すると、、、、


オイオイ、、、全身かい。



どうしてこんな友人ばかりなんだろう?
こうして到着日の夜は、
タダ温泉に浸りながら札幌黒ラベルを飲むのでした。


つづく


2009年12月4日金曜日

シカ足の切除場所について(2009.12/21改訂)


初心者講習会、シカの足切断場所




☆写真の腱の位置は、足の内側でした。



2009/12/21 追加
写真の斜めに見える筋(腱です)を見つけましょう。
足の内側の皮をむくと出てきます。

そう、内側なんです間違えないように。
(私は、間違えました)

この位置でぐるっとナイフを一周させると
一撃必殺ですね足がとれます。



これがなかなか出来なくて・・
佐藤さんに教えてもらいましたら、
バキッと一撃!


2009年12月3日木曜日

シカ追跡行

前回の続きPart2


なに?後ろをとられた?

と言いつつも、これはクマではなくシカ、恐怖感はない。

我々の遠く後ろを横切ったシカが、ある程度の距離で止まる。

佐藤隊長:迅速に射撃準備→発砲。

私:距離で・・・勝手にあきらめ。(実際は130mほど、、ウテヨ)


バーンという隊長専用銃の響き・・当たったか?


着弾時のシカの動きを見ていると
どうやら隊長の弾丸は、どこかに当たっているようだ。
シカが一度、ガクッとしたような感じだ。

しかしシカは、着弾後に猛ダッシュで
笹藪の斜面を登りだし、あっという間に
我々の視界から消えてしまった。

あらら・・・と思って
シカが撃たれたであろう場所へいくと、しっかりと血痕が。

「どこに当たったんだろう??・・とにかく追いかけよう」

そして隊長は、まだ雪が積もりきらない急斜面をがんがん登る。


この時期は、本当に歩くのが大変だ。
笹藪の中に足がズボズボ埋まる。
冬山登山では、まず立ち入らない状況だ
(まあ、厳しいですから)

それでも、血痕がある限りどんなに険しくても
シカを追い続けようとする隊長。

やせ尾根上の地形が、笹+雪のラッセルを更に厳しくし、
体力が消耗する。

「どこまで行ったんだろうか・・血痕はかなり濃いんだけれど」

と、思っていたら尾根の終わり付近、コル上になっている場所で
シカがこちらにケツを見せて死んでいるような感じではないか!

私は、

「いましたー!!!」

と叫んで止め矢を放とうと構えたとたん、
シカはクルッとこちらを見てから
全力で走り出す!!

「なにぃ、、どこにそんなパワーがあるのだァァァ!!」

シカは、尾根からはずれた斜面に飛び込んで
一瞬で見えなくなった。

「いましたー!!!」などと叫ぶ前に撃てば良かった
と反省しつつ、そのままシカの血痕を頼りに、
そうとう急な笹藪斜面を滑り落ちながら、追跡する。




が沢下まで降りてみたものの・・・・シカはいない。

「佐藤さん、シカは沢をつたって降りてったみたいです」

と報告しながら、ぼーっとしていると!
こちらを見た佐藤隊長は、

「あら、そこにいるじゃない」

と指さすのは、
私の3mほど後ろ。

マジィー!!
こんなところにいたのかぁ・・・!!はずかし。


シカを探せ!!
↓ ↓


私は、完全にシカが見えてなかった!
その場所に数分いたのに気がつかなかった・・
思い込みなのだろうか? それともボケボケ?
(隊長に、超笑われたのはいうまでもない)

最後にすごいオチを付けた追跡行だったが、
汗だく、珍プレー(俺の)続出で何とも面白い時間でした。

佐藤隊長も

「なんか、狩猟やっているって感じしましたねぇ」

と満足げな様子。


やはりシカは、自分の足で追いかけるに限りますね!!


※ちなみに隊長の弾丸は、ばっこりネックに入っていました・・が
食道だけを貫通して骨に至らなかったので、この逃走劇となりました。
さすが!隊長!!

2009年12月2日水曜日

シカ時間

前回の続き

崩落した林道から二人で歩きだす。
周囲を警戒しつつ、ゆっくりと歩みを進める。
それにしても銃を持って山道を歩くのは
なかなか体力がいる。

スリングを肩にかけて運べば、
かなり楽なのだが、
それでは迅速な対応ができない。

その点、隊長は前たすき掛けで運ぶことのできる
「サファリ・スリング」を使って楽そうに、
そして即時対応ができるようにしていた。
サボット銃は、重いので
即応体制で銃をまえに抱えて歩くと、
両腕が一気に疲労するからこのアイテムはいいかも。
(隊長の銃は、もちライフルです)

その後30分は歩いただろうか、
林道を車で流していた時よりも
クマの足跡が、少ない。
というか
まったく確認できない。

「クマの足跡、ここら辺にないですね」

「じゃあ、シカでもいたら狙っていきましょうかぁ」

みたいな会話をしつつ、

「シカに後ろを切られる(自分の通った場所、後ろを走る)ことあるかもしれませんから、前だけでなく後ろも気にしてください」

と隊長指導。

ふたたび歩き出すと、
我々の前方に橋が見えて
その向こうが急カーブになっていた。

切り込み隊長(先頭)は私に変わり、
索敵にも力が入る中、左前方の小さな斜面に
中ぐらいのメンタを発見、しかしメンタは
すぐに笹藪の中を走り出す。

これじゃ撃てないなぁ、と思っていると
隊長が口笛を吹き、その音色でメンタが
ぴたっと止まった。

「なに!隊長は、シカの時間を止められるのか?」

などと思いながら、銃を構えて、
数秒固まっているメンタ向かってスコープをのぞくと、
なんと、スコープカバーを開き忘れて
目の前まっくら。
すぐにカバーをパカッとあけて再度狙うも、
メンタは全速力モード・・あらら。

どうやら「シカ止め時間」は
数秒らしい。(というかオマエすぐ撃てよ!)

このとき、ジョジョ第三部最終章、Dioの能力
時間止めスタンドを思い出した(わかんない人すみません)

訓練すれば、自分もシカを止められるようになるのだろうか?
ともかくシカの動きが止まる数秒の間に
やつらにパンチを喰らわせなければいけないのである
(完全ジョジョモード)

ということで、
残念ながらメンタは、藪の中に完全に消えてしまい
私は射撃をあきらめた。

とその後すぐ、
我々の後方からシカがばーっと出てきて
雪でパックされた林道を横切った!

なに、後ろをとられた!?

つづく

2009年12月1日火曜日

クマの緊張感

11月29日
天気 曇り時々晴れ


朝6時頃、待ち合わせ場所にて集合。
前日宴会で3時間しか寝ておらず
厳しい体調であるが、

「単独で熊討ちいくどぉ」

と佐藤隊長のひとことに、これは酒量を減らしても
同行を希望せねば・・・と思いお願いすると、
快く同行許可!これはラッキーだ。
(*佐藤さんは、仕事ガイドしない方です、、念のため)


合流後、さっそく猟場林道を走行すること数時間、
目の前を横切るメンタ3匹発見。
しかし二人とも今シーズンはそれなりに
自然の恵みをいただいているので、

「まあ、シカは・・いいっすよね?」

と余裕しゃくしゃくの二人。
それもそのはず、
ポリシーは肉穫りである隊長は無駄には穫らず、
私も家にある大きな冷凍庫がパンパンなので
獲っても無駄になるということで。
(ちなみに私は今シーズン7頭、隊長は・・たぶん倍以上でボウズ日なし、、らしいです。すげえなぁ)

その後、林道を走ると・・
あるある、おっきなクマちゃんの足跡。




「ハンパないっすねぇ」

雪面に付いたクマの足跡を観察していて、
ひとつ気がついたことがあった。

「クマの足跡って、なんでこんなに
ワープしたみたいにいきなり付いているんですか?」

「クマが一度つけた自分の足跡どおりに、そのまま後ずさりしているから。それは自分の痕跡をうまく消すためなんです」

要するに、クマの足跡はダミーであることもある、ということか。
クマってそんなことをするのか!!と驚き。
たしかにクマは、林道上を歩くときも自分の足跡が残らないようにうまくタイヤ跡の上を歩いている様子だし、必要以上に足跡を付けない”クレバー”な振る舞いをするようである。足跡をバコバコつけまくるシカとは大違い。

「クマって頭いいんですねぇ」

「そりゃあ、森の神様と呼ばれているだけあるよ」

ますますクマに興味を持ってしまった私。
いつしか自分の力でクマを獲ってみたいと
おもうのだが、クマの知能を考えると
これはかなり果てしない道のりなのかもしれない。

その後、我々の車は林道終了点へ。
ここからは歩いて、さらに先を進むことになる。
雪は若干付いているものの、
まだクマ笹を隠すまでの量はなく、スキーは履けない。

出発のために狩猟装備を点検、装着していると

「ここから先はクマ地帯だから離れないこと、離れると後ろから叩かれますから」

と隊長の指導。

そうだ、ここはクマ地帯だ。
そういう具体的な危機認識が、自分をぐっと引き締める。
こういう瞬間というか、こういうシーンのために
自分は生きているのだと思えるほど、気合いが入る。

それはまるで戦闘訓練前ブリーフィングで聞く、
編隊長指示のような、そんな場の雰囲気だ。

「第一目標、クマ、第二目標、シカ。
各機は、編隊隊形を乱さぬよう。
武器の取り扱いには細心の注意を。」

なんて空軍時代のフレーズを思い出しながら
おもむろにSavegeM210F HuntingNet Completeを
持って歩き出す、この緊張感!

タマラナイっす。


つづく

2009年11月27日金曜日

1本ツノ・フィーバー(回収編)




回収編です

川幅10mほどの対岸にばったりと倒れている、
我々がしとめたシカ。

冬の水量が少ない時期とはいえ、
胴付きを持ってきていない我々には、
微妙な深さだ。

佐藤さんが、浅そうな場所を狙って渡渉を敢行。
しかし川の深さは確実にゴム長靴が浸水しそう。

佐藤さんがいう。

「もう、今日はこれで終わりでいいですよね?」

おお、、もう浸水する覚悟なんだ、、
そのとき私は、佐藤さんの獲物回収に対する
こだわりというか気合いを感じた。

そこで、ふと上流側をみると
流れが緩やかな場所を発見。

流れが緩やかで川幅が広い→浅い

沢登りで慣らした渡渉感覚で
佐藤隊長に進言して移動、わたってみると、
なんとかゴム長が浸水しない深さ。

「やっぱり胴付きもってくるべきだねぇ」なんて
二人で話しながら、ついに獲物にたどり着く。

そして獲物を識別

「おおっ!!一本ツノ!!」

「まじですか?おいしそう・・」

そう、中途半端に小さなシカだな、と思っていたら
なんと評判のピンズノではありませんか!


そうして、よだれを垂らしながら、
喜んでいる私をよそに
その後の佐藤さんの回収作業の早いこと。


移動は、水の浮力を使っているのでなんだか楽しそう。
(撮影なんかしていないで、オマエ手伝えよ!という感じ)


内蔵を迅速に取り出し、
冬の冷たい川の流れを利用して
血抜きと肉の冷却を行います。


ちなみにシカとロープを固定する方法は、
これでやっていました。
(この道具は非常に便利そう、来年買おう!)



さて残るは、河原から林道へシカの運搬。
結構な急斜面がある場所ですが、
それも
狩猟用戦闘車両「佐藤・極悪型」
にかかれば、かんたんなもの。

前編で紹介した魚網牽引機で、一気に引き上げます。
このシーンは圧巻。


左上向こうに見えるのが、極悪車(爆

こうして一本ヅノのシカは、迅速な回収後、
約一週間の熟成期間をおいて
おいしく食卓に並ぶのでした。



リンゴを先に焼いてから、ピンツノ・ロース肉を焼きます。
(ローズマリー、セージに塩・胡椒少し)


お味のほどは・・・




柔らかくジューシー。
それでいてエゾシカの風味は失われていない・・
リンゴを先に焼いて、
付け合わせにするとうまい。


こんなにうまいピンツノ丸ごと一頭をワタシにくれた
佐藤@ハンティングネット社長様、ありがとうございました。

粘り勝ちの美味シカゲットでしたね!

2009年11月26日木曜日

1本ツノ・フィーバー(後編)



前回の続きです、、



「弾準備して!」

そういいながら、車を停めた佐藤さん。

私は銃を持って外に飛び出るわけだが、
そう指示が出てから、ほんの数秒間もたつく自分を感じる。
通常、戦闘などで訓練された動きは
何の迷いもないスムーズなものなのだが
(正確に言えば瞬間的に判断している)
私の場合、獲物を確認してからの手順が遅く、
いちいち動作を選んでいる。

その違いは、わずか数秒なのだが
佐藤さんのワタシに対する言動をみれば、
その意味が場の雰囲気としてヒシヒシと伝わる。

すなわち「おそい!!」と。

そう、獲物が出てきてからは
まだまだ遅いアクションなのです、私の動きは。


車から降りて、動こうとした瞬間、

「車乗って!乗って!」

と再度指示する佐藤さん。

「ええっ!?」

と戸惑う私に「状況は常に変わるのだ」
とどこかから声が聞こえてくる。

再乗車して急発進。
どうやらシカが我々の右手河原を上流に走っていったようだ、
その数は佐藤さんいわく3頭らしい、しかしまだ私には見えない。

数十メートル後に
だっ!と車が止まる、

「いたいたいた!」

という佐藤師匠の視線の方を見ると、
ダッシュでもない歩くでもないスピードで
川を渡る一頭のシカを発見、
すぐさま川横の藪に飛び込みながら
弾を装填して銃床を肩付けする。

思えば最近になってやっと、
この動作でスコープが目の前に自然に現れるようになった。
練習も無駄ではないんだなと思いながら、
あとはクロスヘアに獲物をのせて
安全装置解除と引き金を引くだけ・・・
とその瞬間、シカの単調な横移動に上下動が急に加わり、
狙いがバイタルの上の空を切る。

シカが加速して跳ね出したのだ。


「うーっ撃てない」

と迷っている瞬間、隣から銃声がした。
そして、
それと同時か遅いタイミングで自分も引き金を引いていた。
影響されての発射だろうか?

「バン、バーン」

という連続した銃声の後、
前方の川を渡って対岸を走ったシカは
着弾後、数歩歩いて右前方に、はたっと倒れた。

どっちの弾だろう?

というワタシの自己満足的な疑問の前に
佐藤師匠が満足げに
握手の手を差し伸べてくれた。

「どっちだっていいじゃない、ひとまず握手!」

穫れた獲物を見ながら満足なふたり。
そう、一緒に猟しているんだから、そんなの関係ない・・

うーん

このとき、佐藤さんのなんというか
懐の深さを感じたのであった。


と感慨にふけっていると、

「そういえば・・・この川渡れるかな?」

「やべぇ、、胴付き忘れた」


時刻は午後3時、
北海道の氷点下の寒さと森の暗さが身に染みる・・


さて、次回、回収編。

2009年11月19日木曜日

1本ツノ・フィーバー(前編)



昨日、ハンティングネットの若社長、佐藤師匠と
深い深い森を徘徊してきました。
徘徊目的は、クマ、シカとのご対面。

北海道は気温低く雪がちらつく天候、
山の高いところではガスっていたり・・。

クマ、シカ両氏ともこんな天気の中では、
あまり動かないのか
なかなか彼らと出会うこともなく午前中が過ぎます。

「いや〜 今日はきびしいべ」

「ですね〜」

などと互いに相づちをうちながら、
さらに森深くへ林道を介して、どんどん進んでゆきます。

森林戦闘用マシンは、TOYOTA Hilux Pickup Track。
ウインチが3つ(前後となぜか?荷室の前上方)と、
不思議な漁網引き機械、ヤフオクゲットのクレーン装備の、
この(どうみてもワルイ)佐藤師匠専用Pickupは、

「ここ・・道?」

という場所でもガンガン進み、
それをつぶさに観察している助手席の私は、
無言で「まじか・・?」と思いながら
体がこわばったりすることがあります。

しかし獲物の回収を大事にする狩猟の場合、
シカの運搬手段であるクルマの装備はかなり重要らしく、
私もいずれは、以前紹介した軽トラではなくて
積載量とパワーで優れるピックアップが欲しいところ。
猟だけでなく、クルマ装備についてもしっかりと
社長から勉強する必要があります。

思えば狩猟は、

「ただ鉄砲が上手ければ良い」

というものではないのでしょう。
猟場での行動ができなければ、鉄砲も撃てませんし、
撃っても解体出来なきゃ意味がない。
森で獲物に出会うには、天候、地形、経験をもとに
深い思考に裏打ちされた戦略が必要だ、
ということが師匠クラスに同行するとすぐに分かります。

そういう意味で狩猟は、森の中の総合格闘技、
おしゃれ風にいえば究極のアウトドア
(一般ウケしそうなカルイ言葉だな)
とでもいうのでしょうか?
なにかひとつでも出来ないことがあれば、そこでアウト、
それが魅力なんですね。
私は冬山登山をやっていたので、
そういうことは狩猟に関してすごく感じます。

話を戻して狩猟モード。



その後、林道をうっすらと覆う雪にも
足跡すら見えない状態が数時間・・・


「シカさん、眠っているのかなぁ」

と青木の中を探すも、なかなか出てこないシカさん。


「ここが、シカさん団地。もし青木林のなかに喰われた一本笹がたくさんあれば、そこは寝床。こうして本当の冬が来る前に現偵しておけば、冬にここで待ち伏せできるから」

とシカが見えなくとも、シカの生態についても
いろいろと教えてくれる師匠。

狩猟をやる喜びは、森と生き物のことを
知る喜びでもあるなぁと思いつつ、
やはりシカを探す目は真剣。


あと日没まで残り1時間・・・



獲物をスキャンする速度に比例して、
周辺が暗くなってゆく。


と!!


佐藤師匠が、

「弾、準備して!」

私には見えない、、が獲物が近くにいる!

どこだ??

(後半へつづく)

2009年11月17日火曜日

旅をするシカ




シカの少ないニセコエリア。
冬期間の豪雪がシカを遠ざけるのですが、
シカの糞を大量に見た!!
という猟友の目撃情報がありました。
ニセコのシカは、これから南と東へ旅をするのでしょうか?


旅と言えば・・・

遠くアラスカで
ひたすら移動を続けるカリブーを思い出します。
彼らは季節によって南北を移動してゆくのですが
その移動シーンは、見るものを感動させます。

たとえば空撮写真のようなシーンは、
ひたすら移動する彼らに、圧倒されてしまうのです。
(ちなみにこの写真は離陸後の超低空で操縦しながら、急バンクで撮影したもの)

そう言えば、
ニセコの西側、岩内にも
すこしエゾシカがいるという情報もあります。

あれは、東と南を目指さなかった
少数派のエゾシカなのだろうか・・
とこれもまたセンチな気分になるのです
(でも見つけたら撃つだろうなー)

シカの季節移動に関して研究したら
面白いでしょうね。

2009年11月16日月曜日

カモ&クマ偵察

昨日のニセコエリアは、
グズグズの雨降り、時に土砂降り、時に晴天・・
よく分からない天気。

アラスカのような大陸的な場所から比較すれば、
(アラスカでは、予報がまったく当たらない!!)
日本の天気は三日間我慢すれば変化があるもので、
予想もしやすいんですが、
最近の天気は、本当によく分かりません。

男が女を理解できない時!があるような・・
そんなイメージです(どんなんなんだ?・・逆もあり)

暖気と寒気の差が、が激しくなってきている・・
気候的な変化もあるんじゃないかと、飛行士的には考えていますが、
猟師的にはどうなんでしょう、だれか教えてください。

そんななか、地元の猟友とカモ場の偵察に行ってきました。
地元のオジサン達は、実にいろんな所を知っているのですが
それを最初から全部教えてもらおうなんて、
そんなムシのいい話はもちろんなく
猟場というものは、ひたすら丁稚奉公(でっちぼうこう)
に徹することで得られるものだ、と思っています。
(言いたいことは、義理人情!!)

それでも、なんとかカモ場を10数カ所・・教えてもらい
そして、1羽ゲット。昨晩は、カモ焼き&カモソバで
猟友とフィーバーして、二日酔いになりました。

明日から地の利を生かしてパトロール態勢です、
カモ・ダシには妙に執着心があります(笑)

ついでに、クマの出撃情報(出没か)もちらほら・・・
やはりちょくちょく顔を出さないと情報は得られません。
林道沿いにパトロール場所を決めて
明日から、早朝単独猟に出かけようと思います。

あとは・・・・飲み過ぎず・・・朝起きられるかどうか(爆)

このブログへ毎日報告を課題にすれば、
頑張れるかなぁ。


p.s.
クマ肉&クマアブラ、ありがとうございました佐藤師匠!@ハンティングネット

2009年11月12日木曜日

食品衛生管理責任者講習




食品衛生管理者の講習会に行ってきました。
(講習料は・・6000円ナリ)


いままで、こういう免許系のものは
飛行機の運転免許(操縦か・・)でいいだけヤラレてきているので
いやだなぁ・・・と緊張気味だったのですが、
(パイロットなんてやるもんじゃありません)
どうやら、ボケーッと座っていても修了書はいただけるらしく
かなり気楽な講習会でした。

が・・しかし。

教えてくれる内容は、物理系アタマの私には
新鮮な食べ物系のお話しばかり。


ブドウ球菌は、どこに一番ついているか?
→鼻の穴

腸炎ビブリオは、塩分がお好き。

ボツリヌス菌は、ソーセージ類に多い。

ノロウイルスは、撃退が難しい、冬に多い。

ホテイシメジを 酒と一緒に食すとトリップ(脱力)する。
→これを「アンタブス症候群」というらしい。

話を聞けば聞くほど、シカ解体時の不衛生さを思い出して
怖くなってくる!!


教科書のデータ欄にエゾシカの寄生虫に関する報告が
ないので講習の最後に保健所OBの先生サマに聞いてみたら、

「確かにエゾシカの寄生虫に関する報告例は聞いたことがないね」

と答えてくれました、
まあしかし、これはもっと自分で調べねばなりません。
(ちなみに、ハンティングネットの社長さんが教えてくれたところによると、エゾシカの肝臓にいる寄生虫は、日高以西での発見報告例はないそうです)


もっとも勉強になったのは、手の洗い方(爆)でした。
そして食品を扱う人は手袋の装着が当たり前だそうです。


この免許が必要というわけでもなく
取らなくても良い講習だったのですが、

エゾシカを解体するときの衛生的な心得としてや、
猟をするからには生肉を扱うわけで、
衛生管理が美味しい肉を作り上げるための
第一歩になるのでは?

と思って受講しました。
で・・これが、なかなかためになりました。

「なぁんだそんなこと分かっているさ」

といいそうな衛生管理ですが、
講義として教えていただくと
より、納得できるというものです。

これで肩書きだけは、生肉を扱っても安心(実際は別にして)
な感じになりました。
それにやはり、撃った獲物は安心ベストな状態で
仲間や家族に食べてもらいたいですしね。


よーし、今週はシカ猟行くぞ!


写真上:テキスト
下:双眼鏡は知る人ぞ知るZeissのDialyt 7×42
これやばいぐらいよく見えます

2009年11月10日火曜日

狩猟用ゾンメルスキー






倶知安は、雪が降りそうな気圧配置です。
エゾシカも山に入り込んでしまったでしょうか。

いままで15年間ほど冬山スキー登山をやってきた私は、
スキーによる狩猟が楽しみでなりません。
日高あたりの山を米と味噌だけ持って縦走し、
テントとジビエだけで一週間耐え抜く。
という苦行?を夢見ています。


いままで大雪山をはじめとする
北海道の高所冬山で慣らしたスキー技術は、
無駄ではないはず、と思っていたのですが
しかしながらちょっとばかり、
狩猟スキーと冬山スキーには
道具的な違いがあるようです。

一般的な現代の山岳スキーは、登坂時に人工シールを使います。
人工シールとはナイロンのことで
これを冬山では普通に使っていたわけですが、
これが狩猟スキーでは、アザラシの天然シールを使うわけです。
(ちなみにここで使っている「シール」とは英語のseal=アザラシのことです)

15年間、人工ナイロンシールしか使ったことがなかった私が、
昨シーズン、始めてアザラシの天然シールが付いたスキー
(これをゾンメルスキー(秀岳荘オリジナル)といいます)
を狩猟時に借りて使ったときの感想。

「すごい!!なんでこんなに滑って登れるの?」

ナイロンシールでは、まず直登できないであろう雪斜面も
アザラシヘアーでは、ずんずんと一直線で登れます。
一方、下りでは恐ろしいほどに抵抗が少なくなり、
すーっとパウダー雪面を滑ってゆきます、これがきもちいい!

私は、あまりにもこのゾンメルスキーの優秀さに惚れてしまい
(しかも借りたスキーは10年使用のお古)
次の日、秀岳荘に直行して
このスキーを買ってしまったほどの感動でした。

一度、1300m クラスの雪山を登って滑ってみましたが、
その滑走性能は、シールをつけていることを忘れてしまうほど。
もちろん登坂性能もすばらしい。

狩猟時には長靴で行動するので
滑りは非常に難しくなるのですが、
それもまた楽しみのひとつです。

銃を両手に抱えて、
ゾンメルスキーで滑降すると、
なんだかドムになったような気分を味わえ・・
はやく雪降らないかな。


科学技術が発達している昨今で
天然物が優れてるという事実は、本当に嬉しいものです。