2009年10月31日土曜日

Savege M210F HuntingNet Completeで初エゾシカ(4)



さて獲らせていただいた大事なエゾ鹿の解体です。

私的には、このように
クレーンを使っての解体はお初だったので、
佐藤さんがどのように解体をするのか
苦手な科目の先生の抗議に喰らいつく
予備校受験生のように、しっかりお勉強しました。

すべては、美味しい肉のために撃つのであって、
食べることを考えないで射獲するのであれば、
最初から撃つべきではない。

これが佐藤さんの考え方の根底にあるような気がします。

佐藤さんの使っていた
自分には新鮮に映った道具です。

車載クレーン
シカを吊すハンガー
短い骨切りノコ(骨盤を割るため)
あばら開き?(あばらを開いておくための小道具)


次回は、解体実習編。

p.s.
最近、猟と解体&熟成で忙しくて
ブログUPも大変です・・倶知安町は雪が降りました。

2009年10月30日金曜日

Savege M210F HuntingNet Completeで初エゾシカ(3)

解体編・・・と思いきや

ひとまず佐藤さんがエゾシカを獲って
私が外したところからお話しをします。

なぜ私が70mの射程であたらなかったのか、その点について
解体をしながら、佐藤さんはこう話してくれました。

「まだ、射撃時に迷いがあるね、それが原因だと思いますよ」

迷い?

「そう、構えてから撃つまでにスコープのぞいて迷っていますよ、
それは、ほんの少しの間なんですが・・・それを止めて、
パッと撃つようにすれば決まると思います、ハイ」

前職柄、先輩のお話は素直に聞くクセが付いているので
(普段はワガママですが)
次のチャンスはその通りやってみよう、と思いつつ、
この人いつそんな所まで見ていたんだろう?と不思議になりました。
自分で撃っていて、私を見る余裕なんてないはず、すげえなぁ。

そして・・
最初の解体が終わって、林道を移動中、
次のチャンスはやってきました。

殺気をたてないで、グダグダ話していれば
シカって出てくるんですよねーと言っている、その矢先に。

進行方向の右45度、森の斜面20mぐらいに雌1頭発見、

「いたいた、1匹、右上!」

と私が言うと、佐藤さんは黙ってそのままクルマを走らせ、
私は事前の打ち合わせ通り、徐行して進んでいるクルマの
助手席から車外に飛び出し、ドアは閉めず
(ドアは開けたまま・・で、という指示だった)
落ち葉でしめった地面に降り立ったと同時に
林道横の深い笹森に入り込み・・

シカは、動き続けているクルマに気をとられて
私のほうには、気がついていない様子、
その隙に銃を出して、装填、構え、照準、発射。

やっとシカがこちらに気付いた直後の発射だったので、
動く時間もなく、その場で前方即倒。

Savege M210F HuntingNet Completeで獲った初シカとなり、
おもわずその場で狂喜乱舞。

この間、ほんの数秒の話でしたが、
アドレナリンでまくりのスローモーション現象が
いまでも起こっています。
佐藤さんの指導で仕留めた今季初シカは実にスムーズな連携で、
なんだか当たり前のような出来事にも思えますが、
「すべては、そう仕組んだ結果である」
と十分納得できる一連の狩猟でした。

佐藤さんから事前に、

「シカは、動いているクルマを注視するから、もし見つけたらすぐに徐行するクルマから降りてください、私はそのままクルマを動かし続けます」

という事前調整を聞いていたのだが、
これがドンピシャリの共同戦術。

まるで、戦闘機の2VS1、マージ後1旋転で
ズバッと敵の土手っ腹に入り込むような爽快感、満足感です。

今度は、スキーを使った山岳戦術猟も一緒にお願いしたいなぁ・・
と思いつつ、まずは単独忍び猟ですね。

これでまた狩猟の魅力に取り憑かれてしまいました。

Savege M210F HuntingNet Completeで初エゾシカ(2)

佐藤さんの早業&熟練解体の話の前に・・エゾシカ索敵の話を。

私が今回悟ったのは(偉そうだけれど・・)

猟を成功させる最初の決めては、

エゾシカという目標を出来るだけ遠くで見つける
(これを戦闘機の世界では「タリホー」もしくは「タリ」といいます、オリジナル英語表記では「Tally Ho」でしょうか)

という当たり前のようで難しいこと、です。

先見すれば、

1.アプローチを考える時間が少し増える。
2.Tacticsを練ることが出来る・・か。
3.レンジが比較的短いSabot銃でも十分いける。

のような気がします。

アラスカの狩猟仲間に、

「日本ではSabot銃使っているんだ」

というと、

「なぜだ?普通、Sabot銃(向こうではマズルローダーというのかな?)では獲物に接近するのが難しいから、上級者向けなんだけれどな、、敢えて選んでいるの?」

と言われたりします。

このことをよーく考えてみると、

猟は偶然の固まりじゃない、ちゃんと組み立てられている
動物生態・気象状況・動き・猟場の地形が重要

といつもブログで伝えている佐藤さんの
セリフと繋がってきます。

なぜか?

猟というものは、ただ鉄砲をぶっ放すことではなくて
動物を理解しようとするプロセスそのもの

と考えると妙に納得できます。
(なんか、仕事柄偉そうになってきた・・スミマセン)

狩猟行為の最終形は「獲物を射獲すること」
ことで間違いないのでしょうが、
その過程をもっと大事にすれば、猟が更に面白くなるし、
獲物も確実に捕れると言うことなのでしょうか。

山岳戦ではSabot銃でも十分に狩猟が可能、ようするに
自分次第なんですね。

なんか、偉そうなことをぐだぐだと書き連ねましたが、
冬山約20年やってきてから猟をはじめた自分としては、
そんな第一印象な佐藤さんとの狩猟でした。

あ、話がなかなか進まない、次回は解体編です。

2009年10月29日木曜日

Savege M210F HuntingNet Completeで初エゾシカ(1)



前回のゲット写真の通り、超お気に入りな
Savege M210F HuntingNet Completeを装備して
エゾシカ狩りに行きました。
一緒に行ってくれた師匠は、
ハンティングネットの社長、佐藤さん。

佐藤さんは、私と年も近いせいもあってか?
社長さんというよりは、悪い友達という感じです(爆)
(本当に悪いんじゃないのは分かりますよね?)

店で猟のこととか話していたら、やたら詳しいので
「連れて行ってくれー」と連呼していたら、
なぜか本当に連れて行ってくれました。
(でも、実際はあまりお客さんとは行かないそう、
ガイド的なことは絶対にやらないそうです)
情熱が通じたんだろうか?
いやただしつこかっただけ? 
いや、売ったカスタム銃のオトシマエ??

私は仕事柄上、数名のやばいオジサン達とつきあいがありますが、
(ex 北極と南極、キリマンジャロなど世界中の永久凍土研究をしているふりをして実は冒険しているだけの教授さま、誰も飛ばないような環境で飛んでしまう命知らず気球パイロットなんだけれどしっかりと実業家でもあるお方etc・・・)
佐藤さんもこの部類の臭いが漂います。

それは佐藤さんのセリフに現れていたりして、
(私は一応物書きなので観察眼には、自身があります)

「食品としての鹿肉販売は性に合わないから止めた」
→じゃ、おれが!!でも頑固だなぁ。

「うちの店で売っているのは、自分で使って使える商品を売っている」
→確かによくわかんないものが壁に吊してある

「店内では、ネットに掲載していない商品がダンボールに放り込んである」
→ああ、あの箱って・・おつとめ半額品じゃなかったんですね??

「買い替えしなくてもイイ商品を最初から売るから商売下手で儲からない」
→たしかに、いきなりサベージコンプリート勧められてビビリました(嫁さんに)某店みたいにM870勧めないのは、いいかも。

要するに、職人肌なんだけれど常識人。
好きなことを人生の軸に選んでいるから商売人には徹しきれない、
善良な部類に入る遊び人。(ん?よくわかんなくなってきたけど共感できるんです)

とにかく私はエゾシカ猟に関して完全に吸収の段階なので、
ひたすら現場で勉強する必要があると思っていますから、
経験豊富なワルイ方と鹿狩りに行けるのは、アリガタイことなのです。

朝4時、石狩の店に集合後、猟場へ移動。
佐藤さんの、これまた素人には理解できない
(→あとで理解できるようになる)
異常な数のウインチとクレーン?が装備されている
ピックアップで現場へ移動すること約数時間。
ビギナーにとって、この現場までの移動時間は
いろいろと勉強になる狩猟話が聞けるので重要です、
だから失礼覚悟で根掘り葉掘り聞いたりします。

現場到着後、日の出時刻を待って林道IN。

枯れ葉で覆われた、ぬかるむ道を結構なスピードで
走る佐藤さん。

「ある程度スピードがないと獲物がとけ込んで見えますから」

なるほど、ゆっくりのスピードでは、
景色とシカの変化に気付きにくい、らしい。

「シカの全体を見るんじゃなくて、パーツ・・そう、
なんか他の地形と明らかに違う場所を見つけるのが大事ですよ」

まずは、撃つことではなくて
シカを見つけることの重要性を説く佐藤さん。
戦闘機パイロット訓練の教官と同じことをいうなぁ・・と
分野は違えど、やっていることは同じなんですね。

天気は、朝日の逆光がまぶしすぎる晴れ模様。
こういう逆光のときは、暗順応が遅れるので特に
黒っぽいオスの発見が遅れる、ということも教えてもらう、
いわゆるカメラの黒つぶれ状態のことだ、なるほど理論的。
写真を撮る自分としても納得。

その他、地形的に熊シカのいる場所、とけ込みやすい地形、
熊の食い物などなど、一緒に現場でクルマに乗っているだけで
学ぶことはたくさんある!
やはり現場に出なきゃダメなんだな、
とあたりまえのことを再認識。

感心しながら頭の中のメモ帳に学んだことを
書き込んでいると・・・前方の山斜面にメスシカ2頭を発見!
(といっても発見したのは、佐藤さん)

二人ともクルマを降りて、森に入り弾薬装填、
間髪入れず、別に申し合わせたわけでもないのに
別々のシカに対して発砲。

結果、

私、ハズレ。佐藤さんはさすが命中。
距離は、70mぐらい?うーん、悔しい。

血抜きのためにすぐに斜面に登り、獲物を回収。
クレーン?搭載の佐藤さんクルマでさっそく解体実習。

クレーンでの解体は初めて・・・

これまた早い、すごい・・

解体編は次回へつづきます。

写真:クレーンでシカをつるし上げる社長

2009年10月28日水曜日

今シーズンの初物!



本日早朝、今シーズンの初物を恵んでいただきました。
大自然といままでいろいろと教えてくれた方々に感謝です。

現在、美酒に酔いながら・・・もっと勉強と実戦を!
という決意です。

また詳しい報告は翌日に。

Hunting mmm,,,  It's kind of my life.

2009年10月27日火曜日

エゾシカのマーロウ(骨髄)

こってりとした珍味のようで・・
アラスカ先住民達はみんなマーロウ好き!

アラスカの先住民達が住む村
(要するにエスキモーやインディアン)
におじゃますると、確実に中身のくりぬかれた
ムースやカリブーの骨が、散乱しているのが見受けられます。

これは、獲ったカリブーやムースの骨の中にある随(骨髄)を
彼らが美味しくいただいたあとの残骸なのです。

試しにエスキモーやインディアンに
「マーロウって美味しいかい?」

と聞いてみましょう。

「mmm・・・やめられない、最高に美味しいよ」

と口を左右に動かす独特の舌なめずりジェスチャーで
我々はその動作にびっくりすることでしょう。

それだけ彼らは、野生動物の骨髄が好きなのです。

では、今季獲れたてのエゾシカでも
マーロウ(骨髄)をいただきましょう。





エゾシカのマーロウ(骨髄)

(何人分でも)

<材料>
・エゾシカの大腿骨(要するに足の骨)
・お醤油 適量

<作り方>
1.肉をそぎ落とした足骨を用意する。
2.金属用ノコで、骨を真ん中から切り取る。
3.鍋に骨を入れて煮込む。
4.数十分煮込んで、骨髄(骨の中に入っているゼリー状のもの)が真白になったら火を止める。
5.骨の切り口から、竹串でマーロウ(骨髄)をていねいに取り出す。→ぺろんと一気に獲とれます。
6.そのまま、醤油をかけて食べても珍味!脂として他の料理に使っても濃厚で美味しい。  
「骨までしゃぶる」と言う言葉がありますが、
まさしくエゾシカを骨までいただく究極の一品。
濃厚な味わいは、酒飲みにはたまらないでしょう。

'09シーズン二日目

二日目、25日も猟友会の別の先輩が

「ねえエゾシカ猟に行こうよ、自分だけ獲ったからって安心してたらダメだよ」

という脅し?で昨日と同じ場所へエゾシカ猟に
ついて行くことになりました。

それにしても二日目は、またまたエゾシカが微妙に薄い。
それ以上に、ハンターの数も薄い。

ハンターさん達も昨日のエゾシカの薄さに気がついて
場所を変えたか・・という雰囲気です。

一度、林道を流していたら
前方にメスシカ発見。

クルマから降りると、林道右手の土手を一気に駆け上がられてしまい
しかも藪が濃いので、まったく姿が見えません。

「あーあ、行っちゃったよ」

とあきらめムードのところを、ガサガサっと
なにかが動くではありませんか。

おお、、バンビだ!

バンビは、やはり緊急事態になると
動けなくなるらしい、これは昨日の教訓と同じです。
しかし、藪が濃くって、撃てず
結局藪の中を逃げられました。

発見しても、猛ダッシュで逃げる親シカ。
これを仕留めるには、よほど射撃の腕がよいか、
もしくは制止しているシカを発見できる
3.0以上の視力がなければ
なかなか仕留めることは難しい感じがします。

流し猟とて
こりゃ、奥が深いです。

来週は流し猟ではない、
日高の山岳戦術戦闘に参加かな?
(怒鳴られるけれど)

2009年10月26日月曜日

シーズン初猟

2009年度シーズンのエゾシカ猟が10/24から始まりました。

我が猟友会の先輩二人と、内陸部の猟場へ
前夜車中泊でいってまいりました。

来るわ来るわ・・・・
オレンジ色の戦闘服をまとった人が操縦している
超ヘビー級のランクル70!エゾシカじゃなくて(爆)
ウインチ、ビッグタイヤ、何に使うのかよく分からないサーチライト多数、
かなり走ってそうなわりには、異常に綺麗な車体(手入れが良いんだろう)、
尋常ではないクルマです。

乗っているハンターたちも、軍人のような眼光で、
「邪魔するんじゃねぇ・・」みたいな雰囲気、
まずは、エゾシカよりも狩猟人間観察がおもしろかった。

我々が入った場所は、北海道の内陸部、微妙な林道が続く
本州のような小山地形の場所なのですが、
意外なことにシーズンはじめであるにもかかわらず、
シカは、あまり出現しません。
すれ違った他のハンターさん達も、

「シカ、薄いねぇ・・・有害駆除入ってるんだべか?」

と疑心暗鬼で困った様子。
(この原因については、あとで記述)

そして1日目の戦果は、私の先輩がバンビちゃんを一頭ゲット。
当初、林道を走行していたら、でかいオスを発見、
すぐに車から降りて沢を追跡歩猟していると、
オスはすぐさま峰を登っていなくなってしまったのだが、
そのあとすぐ目の前の右岸斜面に親子の二頭を発見。

私が、先頭突っ走ってメス親を追いかけ、
(この瞬間がアドレナリン最高潮!)
ゼーゼーしながら沢を横切るメスに対して
Sabot弾を発射するが、命中せず。

先輩は、私の20m横で親を見失い迷っているバンビちゃんに
後方から冷静沈着30-06ライフル弾を打ち込み、あっさりゲット。

あれ?真横にバンビちゃんいたんだ・・・

私は、でかいメス親にロックオンしたままで
近くにいたバンビちゃんに気がつかなかったのです。
メス親にしてみれば、敵を引きつけたのですから
作戦成功とおもいきや・・
先輩は、まあ戦況をよく見ています。

「あんたの近くで止まっていた子鹿、撃っておいたよ」

なんと謙虚なセリフ。

戦場だったらこの近くのバンビに豆鉄砲で
やられていただろうなぁ・・・情けないと思いつつ、
その後解体にいそしむのでした。


シカが薄い原因は、ハンティングネット社長さんのブログを読んで
かなり納得しました。

「シカさんが、発情期に入ったから」

シカさんは、発情期にはいると
山深くにこもって死ぬほどPLAYされるそうです。
今年は例年より一週間ほど早かった模様、あらら。

社長さんと電話では、

俺「今後は、使用後のやせ細った草食系男シカだけになるんですか?」

社長「そうだねー使用前が一番脂乗ってて、良いんだけれどね」


確かにアラスカのカリブーは、解禁がrut(発情期)前なので
使用前の凛々しいオスが大変脂がのって美味しかった。

日本ももう少しシーズンインが早ければね。

今年の早期発情INについては、何が原因か知りませんが、
そういう時期的な研究を含めて
勉強することがたくさんあります。

雪が降る前にもっと山に入って
生態を知り、山を知って
スキー猟へ繋ごうと思っております。

2009年10月23日金曜日

明日から北海道エゾシカ猟の解禁です

あすからとうとう
エゾシカ猟が解禁になります。

明日は猟友会の先輩と一緒に、
明け方を待ってさっそく出猟予定。

まだ親指の爪がない状態で、歩くのも
ちと厳しいですが・・
気合いで今季初エゾシカを狙っていきます。

結果報告まで、それでは!

Grouse Hunting in ALASKA (2)


さてアラスカにおけるGrouse Huntingです。

アラスカ州(ちなみにアラスカはアメリカの中の州です)の
Fairbanksと言う場所をアラスカハンティングの拠点にしている私は、
早朝、アラスカ現地での愛車であるFord F-150で

スプルースの森に出かけます。
(ちなみに二人乗りで異常に荷室がでかいこのピックアップは、
はっきり言って北海道のエゾシカ用に持って帰りたいぐらいです)

Fairbanksは、ちょっと車で走るだけで非常に豊かな森に囲まれます。
林道を走ってどこかに車を停めて非常に静寂で神秘的な森にはいります。
(この森の中で歩くだけで、癒されてしまいます・・・)

森の中にいるGrouseは結構見つけにくいのですが、
ひたすら森の中を歩くと、
Grouseがばたばたと逃げる音がします。
(その接近距離は、大体15〜20mぐらいでしょうか?)

その方向におもむろに目をやると、
Grouseが近くの木の上に5mほどジャンプする姿を自分の目で
容易に視認することが出来るでしょう。
木の上といってもスプルースの木は
いわゆるマツのような針葉樹なので
枝が下がっていてジャンプした先の着陸点は非常に不安定です、
ときどき落っこちそうになって
苦心している鳥を見るとおかしくなったりします。

Grouseは外敵が近づくと

1.バタバタと飛び出して木の上5mぐらいに逃げるもの
2.そのまま外的をやり過ごそうとして、じーっと黙って佇んでいるもの

の2種類がいると思われますが、
ほとんどは1のパターンが多いです。

そして一度、木の上にジャンプしたら
二度目のジャンプはなかなかしないという習性があります。
(パワー切れか、それとも2のパターンに持ち込もうとしているのか)
一度、木の上に飛んだGrouseを探していたら
自分の真上の木に、隠れていたということがあります。

410や12ゲージの散弾銃なら、そこそこに。
22口径のライフルなら精密に。
(私はオープンサイトの22口径ライフルがすきです)



ご自身の距離感で撃てば、
今夜は美味しいグラウススープで
家族は大喜びです。



ちょっと出かけて、数時間で今夜のおかずをいただける幸せ。


2009年10月21日水曜日

Grouse Hunting in Alaska (1)



アラスカには「Grouse」(グラウス)という
雷鳥によく似た鳥がいる。

辞書で引いてみると

grouse1
grouse1 /grάs/→
―【名】 (《複》 〜)
1 【C】 【鳥】 ライチョウ.
2 【U】 ライチョウの肉.

とされているが、

アラスカでは

「Ptarmigan」(ターミガン)

を雷鳥と称しています。

日本では、Grouseとよばれる種がいないから
とりあえず

Grouse=雷鳥=Ptarmigan

でいいや、ということなのでしょう。
そのとおり日本にはライチョウ亜科に属する種が少ないのです。
(日本=2種類、アラスカ=7種類)


Hunting in Alaska(by Christopher Batin)

というアラスカハンティングにおける
私のバイブル(偉そうだけど!)の目次には、



Chapter12 Upland Birds(高地の鳥たち)で

Grouse種とPtarmigan種が一緒に紹介されています。

このブログでは、
Grouse(グラウス)とPtarmigan(ターミガン)は、
明確に分けようと思っています。

ちなみに

Grouseは、

Ruffed Grouse, エリマキライチョウ
Blue Grouse, アオライチョウ
Spruce Grouse, ハリモミライチョウ
Sharp-tailed Grouse, ホソオライチョウ

の4種類に分類されており、

Ptarmiganは、

Willow Ptarmigan, カラフトライチョウ(3000ft以下に生息)
Rock Ptarmigan, ライチョウ(3000〜4000ftに生息)
White-tailed Ptarmigan, オジロライチョウ(4000ft以上に生息)

の3種類に分類されています。

日本の雷鳥は=Rock Ptarmigan, ライチョウ(3000〜4000ftに生息)
に該当し、

北海道のエゾ雷鳥は=Hazel Grouse, エゾライチョウ
に分類されるそうです。

ですからエゾ雷鳥は、「グラウス」と呼ぶこともできる。
Alaskaには、日本でいう「ライチョウ」はいるけれど
エゾ雷鳥はいない。

ということですね。

同じライチョウ亜科でも沢山の種類があるのですね。

ちなみに写真は、

Spruce Grouse, ハリモミライチョウ

です。
(え?銃は・・・Savegeの22口径rifleです、オープンサイトの小口径rifleで鳥打ちは面白いですね)

Savege M210F HuntingNet complete


現在、アラスカから帰ってきていろんな雑用に追われています。

そんなバタバタの最中、
ちょっとしたトラブルで
右足の親指を痛めてしまい・・・
今週末のエゾシカ猟が危うい状況です。

せっかく今季、新しく導入した
Savege M210F HuntingNet complete
の試射が出来ない・・・

この銃、相当気に入っているんです、
詳細はまた載せますが、しっくり来ます。
では、これから病院行ってきます。

2009年10月20日火曜日

Caribou Hunting at ALASKA(4)


肉は、専用のバッグに入れて日陰保存。


帰りは、ジョンとヨシに約700kmの道のりを戻ってもらいます。


美しく載せられたカリブーの角。アラスカでは、これが誇りなんですね。
日本じゃ、こんなこと出来ません。


そして私は、飛行機で帰ります・・・あらら8月上旬なのにもう雪が降っている!


このハンティングキャンプは、なんとも忘れられない思い出となりました。


Caribou Hunting at ALASKA(3)


収穫ハンティングキャンプ


さてあとはこれを輸送だ。角だけでなく肉も大量に!


角は、飛行機の抵抗になり・・・


結構、操縦がめんどくさいんです。特に着陸時!


でも、意外に楽しむ筆者。
小さな角はコックピットに入りました。

Caribou Hunting at ALASKA(2)


カリブー捜索中


近くにいる、その距離100ヤード。


友人のヨシ。銃は、30-06


まずは一安心のジョン、300WM


カリブーの角は非常に重要だ。


運搬中の俺。キャンプからはそう遠くはなかった。


遠くにブルックスレンジ。狩猟の喜びが詰まった一枚。
極北北緯70°でのハンティングはダイナミック。

Caribou Hunting at ALASKA(1)


ハンティング物資輸送のため飛行中に撮影。これだけをとるのに100万円相当のカメラ投資と・・・それなりの飛行技術が必要なんです
よく見ればカリブー、泳いでいます。タイトルにもなった写真。


3人で川の畔にキャンプを張る。もちろん飛行機でしか行けない場所だ。
飛行機でのハンティングは翌日開始がレギュレーションで決められている。


対熊用のライフルを持って、カリブーの偵察。これで夜11時!


日は暮れてゆく、こんな場所で過ごせる幸せ。


狩猟シーズンはじめ



今日からこちらで狩猟関係のブログたちあげます。
日本の狩猟シーンだけでなくアラスカも含めて
北海道エゾシカワールドのサブ的ブログとなるように。

さて今年の狩猟はどうなるか。