2011年9月21日水曜日

とうとう・・クマ捕獲2号

前回のクマに引き続き・・
農家さんを困らせていた二号さんが関係者の努力により
とうとう捕獲されました。

が・・前回のやつより凶暴につき


なんまらビビリました


そんで

「おい、次はお前の番だ・・」と
私が止め差しのご指命を受ける。

オリの中のクマとはいえ、
射撃の時は、
なかなか色々と考えさせられました。

最後にビートを喰わせながら、
喉元を狙ってズドン。

白い濃厚な息を吐きながら
山神様は絶命。

大変印象的な息の引き取り方であった。


クマを撃つってかなり考えさせられるもの。
以前は、クマ撃ちてぇ・・と騒いでましたが
おいそれと言うもんでねえかも。

それでも、解体の時は好奇心ありあり。

クマの体をしげしげと眺めながら
解体にいそしませて頂きました。

胆嚢を縛るところです

今年はクマを二頭もとったワナ担当者には
頭が下がる重いです。

2011年9月18日日曜日

ヒグマVer.2.0


またもやニューバージョンの熊出没、というか我が町には数頭のヒグマが出没していて、農作物の被害は絶えない訳で。写真は荒らされたビート畑の様子。農地の最奥部にあるビートを喰い荒らしているヒグマ・・


そして有害駆除対策係の私の友人が、第2の熊を捕獲すべくわなを掛けました。毎朝の報告によると、ワナの直近まで足跡があるのですが、しかし、、、肝心の箱の中には入らない。

箱の中は、ハチミツ天国なのだが・・・
熊には分かるようである、快楽の果てにある地獄が。

そして人間界もしかり
昨夜飲み過ぎてスーパー二日酔いの私・・きもっ。

と思ってたら、数百メートル森の中から

「ガサッ・・ガサガサ・・」

山神様は近くにおられる様子、
我々はかるく警告を受けたわけです

単独でなくて良かった


神出鬼没の山神さまに
対抗するにはどうすればよいか。

友人は考えました
そしてここで新兵器登場
無人センサー動画&写真撮影機です
数日前に仕掛けていたマシーン


友人はおもむろに新兵器に近寄って、
データをダウンロード。

PCで画面を確認すると・・おおーーー!


次回のお楽しみ



2011年9月6日火曜日

スイートコーン+クマの味

前回の続きです

ワナで射殺されたクマ
(この大きさは人の男子平均身長×1.3ぐらい)

私は初のクマ解体だ!と喜ぶのも束の間
その日の日中は私用で小樽に行かなければならず
クマの解体も出来ずじまい、、かなりショックでした。

しかしながら
夕方、、私が小樽からの家路で、

「クマの捕獲を祝う宴会やるよ〜」

と猟友先輩達からのお誘い。

そうこなくては!!

日本酒「熊ころり」を持って
先輩宅へ。

電信柱輪切りのようなジンギスカン鍋


どこの部位かは不明、、、すでに酔っぱらっていたかも?

早速焼いてみる・・・喰ってみる・・・
うーん、まったく臭くない!

スイートコーン効果でしょうか?
あまりにプレーンな味で
不思議と熊肉とは思えない感じ。

以前にH・Nの佐藤社長に分けてもらった時ほどの
フルーティーさはないですが、十分楽しめる。
(あの熊はコクワの実を食べていたので美味すぎ)


次は、レバー


生で食そうと思ったら・・ストップ!!!

やめれ、、と言われてあきらめ焼くことに。

味は、まさにレバー(あたりまえ)
うまかったっす。

意外と諸先輩達は、肉を食さず
私だけがバクバク食っていました。

解体を見ていなかったあらだろうか?
いや、獲れたものはしっかり喰わねば!

もう1頭とるどー!

と叫びつつ熊謝肉祭は盛り上がるのでした!

2011年9月3日土曜日

とうとう熊を捕獲!!!!

朝5時、、、家の電話が突然鳴る。爆睡してて出られずにいると今度は、携帯に。「これは何かあったな」と思いつつ電話に出ると地元の友人から「熊、発見セリ」の通報が。急いで準備を整えて現場へ向かう。

いままでトウキビ畑にしつこく通っていた熊が、とうとう錆び付いたワナに。
短いですが動画で見た方が良いでしょう。

吠える熊・・・

関係者の努力でハチミツの味を覚えさせたことが、ワナ成功のカギだったようです。地道に移動経路を探りワナを色んなところへ移動させ、数ヶ月掛けての捕獲。ずーっと被害を受けていた農家さん達はあつまって喜び、関係者もひとまず安心といったところでしょうか。

熊をワナに掛けるにはいろいろな人と連携して、地道に努力(足跡の追跡を毎日色んな場所で観察など)しなければいけないんだなぁ、、と思ったわけです。勉強になりました。

それにしても熊・・正直、近くで観察しているとひどく恐ろしいです。山で熊には会いたくない・・鉄砲持っていても熊を探しに行くという行為はちょっと・・・というのが感想。日高の師匠やハンティングネットの佐藤社長も「深い追いは絶対にしない」といっていた意味が、何となく分かりました。こんな筋肉の塊に襲いかかられたら、弾の一発や二発では、止まらないんじゃないでしょうか。


2011年8月30日火曜日

法律で決められた回収部位


話は、昨日のアラスカハンティングレギュレーションBOOKについて。

当たり前だけど英語だらけの冊子をパラパラとめくってみると、
おもしろい文章が書いてあります。

「法律で決められた解体して持ち帰らねばならない肉の量と部位を知っていますか?」

それが写真に書いてあるわけですが、、

取って回収しなければいけない部位

首肉すべて、前足すべて、リブすべて、太もも、背ロースすべて

上記の部位は、

ムース、カリブー、ドールシープ、マウンテンゴート、マスクオックス、などなど・・の場合はyou must salvage、、要するに回収しなければいけない。えー、前足はおろか首肉まで?
肉の回収が法律で決められているのは凄いですね。私もこの話を聞いた時は、狩猟文化が違うんだな・・・と思ったものです。ほとんどのアラスカハンターは、獲物を「神聖なもの」と考えているので上記のことはしっかりと守ります。北海道のように無制限に獲れるわけでもないので、そこら辺も関係してくるのでしょうけれど。

アラスカはもうすぐムースが始まります。ハンターさん達はそわそわ、家族もドキドキな毎日でしょう。

2011年8月29日月曜日

イヌイットの狩猟番組


昨日、NHKでグリーンランドのイヌイット村に若い頃移住し、イヌイットの狩猟文化とともに40年間生活してきた日本人のドキュメンタリーがありました。

普通は日本人がそんなところで・・・という話題性に関心が向くのでしょうけれど、我々としては、あの広大な海・山フィールドで行う狩猟の映像に目を奪われるわけです。解体シーンもカットされることなく放送されていましたし、なにより親子の間で行われる狩猟技術の伝承(と難しい言葉ですが、要するに親子で狩猟に行っている)には、思わず頬がゆるんでしまいました。自分に息子がいたら、一緒に狩猟に行きたいな、、と。

番組として小型カメラによる嫌みのないストーリー作りは好感が持てますし、ご覧になられた方も、矛盾のない狩猟シーンに安心されたんじゃないでしょうか。やはりスポンサードがないNHKでしか作れない番組でしょう。見逃した方はNHKオンデマンド当たりで見ても良いかも知れません。私は、アラスカオンリーでグリーンランドに入ったことがないのですが、エスキモーの研究をしている人にとってシオラパルクは、特別な存在だと聞いたことがあるので、映像で狩猟文化まで知ることができたのは嬉しい限りです。

写真はアラスカ州におけるハンティングレギュレーション冊子。無料で配布されるもので、狩猟店(というか鉄砲道具がスーパーマーケットで撃っているような国なのでどこでも)に行けば手に入ります。番組でも、狩猟制限について細かく決められれているというお話しがありましたが、アラスカでもそれは同じ。ページをめくってみると事細かな制限事項が「キッチリ」決められています。英語なので読むのも大変ですが、「そんな規則もあるのか!」と感心すること多々、それは次回以降紹介できたらなーと思ってます。

しかしながら、、、子供がグラウスでしょうか、獲物を撃ち取って喜んでいる姿、、いいですね。


2011年8月28日日曜日

ナショナルジオグラフィックス本紙が届きました。

発売から2日、私の住む北海道の田舎は
本の発売が遅いので確認できていなかったのですが、

さきほど、編集部から
ナショナルジオグラフィックス本紙が届きました。

「鳥になりたい!」
私もです

最高の掲載号!

なんとビックリなことに、表紙に紹介されているではないですか


記事と作品は、書店で購入後、確認してくださいね。



ナショナルジオグラフィックス誌に紹介されるのは、
写真家として大変名誉なことで、
まさか自分の作品が掲載されるとは・・

最高に嬉しい限り、
みなさんもよろしければ
書店でパラパラしてみてください


ナショナルジオグラフィックスのHPはこちらから
↓↓



2011年8月27日土曜日

熊と石灰

カブで夕方パトロール


熊の出没は絶えず、、いろいろと工夫をしている様子

下は、とある工夫


熊が特定のエリアの橋を渡って
畑に通っているらしく、
そこに石灰をまいて行動を分析しています



これは・・・


しっかり足跡がついています。

しかしなかなか発見には至らず。

もちろん私のカブパトロールは、
エゾ鹿オンリーで熊を追うつもりはありません。

そんな技量も知恵も経験もなく。
現段階では諸先輩方の動きをつぶさに見て
指示に従うだけです。

今日の羊蹄山も抜群に綺麗です

カブで通えるところにこの景色と
将来のシカ猟場(希望)

だんだんこのエリアにも慣れてきた今日この頃です。


2011年8月25日木曜日

アラスカHPをリニューアル!



アラスカHPを大リニューアルしました


思い立ってから数ヶ月、さまざまな試行錯誤をして
やっとここまでこぎ着けました。

すべて自分自身での製作なので、
まだまだ見にくい場所もあると思いますが
今後も定期的に更新してゆきますので
(とりあえずは毎日更新しています)
どうぞブックマークに登録よろしくお願いします。

2011年8月24日水曜日

ヘビ狩猟

今日もまた自慢のSuperCubで釣りに行く途中、思わぬ獲物を発見。

ヘビである。

そのまま通り過ぎればよいのだが、ついつい・・
スーパーカブでわざわざUターンして
ひき殺して踏んでしまい

仕方ない・・殺生したからには
胃に収めるとするか。

ということでヘビを解体


ちなみに皆さんヘビぐらいは
食べたことがあると思いますが、
さばき方はいたってシンプル。

シカなんかよりはるかに簡単、たぶん狩猟鳥獣?で一番簡単な解体手順だと思います。

          1.頭を首でカット
          2.皮をむく(写真の通りベロッと簡単)
          3.最後に内蔵を引っ張るだけ。

皮がある状態だとかなりグロイですが、
皮をむくとなんだか美味しそうに見えますから不思議。

あとは友人を誘って謝肉祭を開催するのみ

友人↑の了承済み(笑)

塩ふって焼いて・・


すごい喰いっぷりです。
Nさん登場ありがとう!


味は鶏のささみ?
いや、タラの干し物みたいな
とても肉とは思えないさっぱり感があります。

骨っぽいですけど、
山では貴重なタンパク源なので
皆さんヘビもちゃっかり獲って喰いましょう。


まあ、ヘビ喰って思うことは、

獲った動物は自分で食べる
自分で食べない動物は獲らない

そういう掟みたいなものが
ハンターにはあるべきなんじゃないかなって
思うわけです。





スイート熊


このスイートコーン畑に熊がやってきたのです。

町として組織的にこのスイート熊を駆除しよう、ということでハンター総動員して、潜伏していると思われる雑木林の周囲を取り囲み、勢子が入ってゆくのでしたが・・・
(私の持ち場では、ロケット花火バンバンやってました)

勢子が放つ無線の声は、スイート熊の寝た跡やスイートな糞(もちろん未消化なコーン)、草をかじった跡や足跡だけで、実際にはどこにもその姿を見いだすことはできませんでした。

完全に周囲は包囲したはずなんだが・・

まだ雑木林の中に隠れてるんだろうか?
それともどこかへ?
でも足跡を辿るとそういうストーリーにはならないらしく・・


結局この日は、Time Upで解散。


ベテランさんでも難しい熊。
ビギナーな私には、かなり難解になってきました。



2011年8月22日月曜日

クマ→スイートコーン

今朝の早朝クマ見回り・・

あまーいスイートコーンをがっちり食ってます


おいおい・・


隣に雑木林があるんですが、そこに??

生々しい足跡です。

地元のオジサンたちの綿密な調査によると
小型であるらしいんですが。
周辺の足跡から、
どうやら隣の雑木林に潜んでいる様子

このスイート熊、翌日も荒らしやがって
とうとう組織的に駆除することに。

さてどうなることでしょうか!

もちろん私も参加します





Super Cub釣り

ヒマなのでカブに乗って釣りに行ってみた。
田園風景がまったくよく似合うバイクである。
(ちなみにこのカブは、友人に借用中のモノ)


通常、カブ(Super Cub)といえば、
ブッシュパイロットやアラスカの住人にとっては、

パイパー社のそれ
(Super Cub)
を想起するものだが、

ここ私の故郷日本では、

HONDA スーパーカブ50のことだろう。


(写真は、どうみても東南アジアだが・・・
それにしても凄い積載能力、、net上の写真です)


このカブ、事実上生まれて初めて
乗ってみたが、なかなかの悪路走破性。

田舎の砂利道なんぞ余裕

かなりのオフロードでも大丈夫でしょう。
過去にスズキのDRに乗っていたことのある私としては
非常に楽しいマシンです。

今日のヤマベ釣りは、昨日の雨による
川の濁りもあり
テンカラ→エサに変更

やはりある程度濁っていると
ドライでは厳しいようです。

晩のおかず分だけ10尾程度をゲット


可愛い新子の唐揚げです

新子の唐揚げがうまいんですよねえ。


おっと、スーパーカブの話であった。

交渉スペックだとリッター100km以上の燃費、
(普通でも45km/Lは行くらしい)

渋い外観、良好な足つき性

特長を履いたまま乗れば、
すぐに釣りができる気軽さ。


これで、狩猟ができればなお最高・・・

だれか、カブで狩猟している人いないかな?







2011年8月20日土曜日

スコール

高校野球決勝を見ていたら、急なスコール。

写真のあと、5分後にドバッと降ってきました。

真っ黒に見える雲は、アメフラシの雲。
なぜ、真っ黒な雲がアメフラシか?

答えは簡単で、雲が上空を覆ってしまうため、
光が届かず真っ黒に見えるため。

いわば、分厚い雲の傘の下のいるので、
光が少ししか届かず真っ黒に見えるわけです。

逆に、、

遠くにある積乱雲や高積雲が白く見えるのは、
雲の外側からの反射を見ているので白い。


まあ、当たり前と言えば当たり前なんですが、
飛行中では、大事な判断基準だったりします。


それにしても、日本の天気はアラスカに比べてわかりやすい。
西から東へと黙っていても動いてくれるので
冬だって頑張って三日間ビバークすれば、必ず天気は良くなるわけだが、
アラスカは違っていて、

低気圧の動きが全く読めない。。。。

消滅したり、停滞したり。

アラスカでは一週間同じ場所で天気待ち、、ってこともあり得ます。
大陸とベーリング海と北極海とがいろいろと悪さをするわけです。

それを考えるとやはり日本って
小さな弧状列島なんだなと、思ってしまうのです。

ですから日本で発生する山岳事故などは、
ビバーク装備を持って、
じっと天候待ちすれば大丈夫なんですが、
やはり事故が減らないのは、
それ以上に過密な登山者のスケジュールに原因があるのでしょう。
どうしても○○日までに下山しなければ会社に間に合わない・・など。

社会性に殺されてはいけません。
死ぬぐらいなら会社なんか辞めてしまえばよい。

ですから
アウトドアで事故が起こるかどうかは、
計画段階で決まっているんですよね。

人力のみで山奥に入る時は、特にそう・・

日本でアウトドアを楽しむのは、
自然より会社が怖い。

皆さんそんな経験ありませんか?