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2010年9月6日月曜日

9/5 漁岳

9/5(日)

支笏湖周辺の山、
沢と冬でしか山頂を踏めない漁岳へ。

最初、好天→登るにつれ霧雨&風。
しかし遡行中、自然の恵みが。


なめこ


オショロコマ
(友人のMasaさん&Sanaちゃん@釣→ほとんどリリース)


F1の滝壺で、釣り実施の二人。

沢の醍醐味は、狩猟採集にあり。

獲って喰って、それから自然の喜びと本当の大事さを
学ぶというものです。

沢自体は、人が入っているので
テープも至る所に張っており(どうかなーと思いますが)
迷いにくかったりします。


たまにちょっとした滝もあり、
若干、アドレナリン放出OK。

読図技術の再確認をしたい私には、
ちょっと面白くない感じでしたが、
それでも、
沢水がなくなった場所では、コンパス片手に
うっそうとしたヤブに覆われた源頭部歩きを楽しみ、
それを越えたあとには、
雲に覆われた山頂へたどり着いた瞬間の
喜びがありました。

頂上での食事。

札幌で一番ウマイ、ベーグル。
(Sana持参、行列覚悟で人気店に買いにいったそうで)

世界で一番ウマイとMasa氏に絶賛されるベルギービール。
(Masaさん持参、すごいなー、ありがとう)

日本で一番病みつきになる味、チキンラーメン。
(普通に生協で、購入)

11時間行動の、お疲れツアーでしたが
それだけにイベント沢山、
素敵な1日となりました。

Masaさん、Sanaちゃん、また行きましょう。

あ、小金井温泉も綺麗でよかったなー。
結構ソバがうまかった!

2010年9月2日木曜日

白神山地・源流行(2)

狩猟系・登山沢登りの白神山地・第二弾です



白神山地へは、弘前から西目屋村と言うところへ
車で向かい、そこから入渓してゆきます。

そこから、目指す場所へ歩き出すのですが、
白神山地には、これといって高い山はありません。

最高峰は向白神岳(1,243m)ぐらいで、
われわれ登山家の意味する
「白神山地に行く」は、
=「沢を歩き巡る」という意味になります。

山に登ると言うよりは、

広大なブナ林を水平に旅する

とうことですね。

白神の沢登りは、

川を上流へ遡ってゆき(遡行)、
その川の水が流れ出る最初の場所(源頭)までをたどり、
尾根を越えて、反対の沢へまた下り、
次の源頭部を目指す、

という歩き旅となります。

沢づたいの歩きは、もちろん道や標識などは皆無、
しかも水がなくなり、ヤブが濃くなる源頭部は、
自分の居場所が分かりにくくなる場所です。


尾根を越える前の源頭部での読図は、慎重になり
コンパスと国土地理院の1/25000地形図を
頻繁にチェックするようになります。


そして、その途中で出てくる、手強い滝やガレ場。
これを越えるためには、
ロッククライミングのようなスポーツ的登りはしませんが、
確実でケガをしない登攀能力と確保手段、
そしてスピードが求められ、
パーティー全員のクライミングにおける総合能力が問われます。

全身を使いながら行動し、
常に自分の居場所を確認しつつ、
パーティーのことを考えながら
目指す場所へ突き進む。


基本的に道が整備されている夏山とは全く違う
世界を味わえるのが沢の醍醐味です。
写真のように、時には泳がねば先へ進めない時もあります。

さらに沢は、キノコ、岩魚、ヘビ(たまに食べるウマイ!)があって
それを現地の焚き火で調理して食べるという快楽的
自給自足行為が現場で出来るので、やめられません。
(白神では、これら行為は禁止されていますが)

最近は、沢+狩猟をミックスしてみようかと
考えているところです。

2010年9月1日水曜日

白神山地・源流行(1)

狩猟系・登山の沢登り

今度は、お隣・青森の世界遺産(反対!)の白神山地です。













アラスカから帰ってきて約一ヶ月。
やっと念願の白神へ入渓、遡行してきました。

思えば、最後の白神は2004か2005年。
その後は、アラスカで夏を過ごすことが多く
沢からはしばらく離れていました。

そして今年は、アラスカを飛んで5年目。
飛行機で飛んでいても、やけに広大な、
空から見るアラスカの風景は
まだまだ魅力的であるのだけれども、
いささかマクロ的な視点が多かったのか、

今年は日本のしかも東北の、
繊細で緻密な森と沢を遡行してみたい

という欲求がふっと沸いて出てきたのです。


沢を辿る2泊3日の行程は、なかなかハードで
懸垂下降、高巻きの連続、しかも
1日の行動時間は10時間越えの厳しい遡行でしたが、

壮大なブナ林とそこを流れる水の流れを見ていると
我が国の渓谷美が、世界一美しいということを
確認するにふさわしいものでした。

白神を味わい尽くすなら、まさしく
核心部の沢を遡行することがベストでしょう。
すべての人が出来ることではありませんが、
それだけに自然の深淵を行為で感じることが出来ます。
(注:白神山地核心部への入山は青森県側のみ可能で、しかも申請が必要です)




残念なことに世界遺産というものに登録され、
現在は入山申請をしなければ
白神には入れなくなってしまいました。
更にとても残念なのは、
岩魚を釣ってはいけない、
遡行者が夜に必要な、わずかな暖である
焚き火も禁止なのです。

世界遺産なんて言葉が出てくる前から、
この森は、マタギだったり遡行者という
ごく少数の人間しか立ち入ることのない
静かな聖地であったのに、

なぜ世間の注目をわざわざ集めて、
そして商業施設やツアーを増やしてしまう
世界遺産などに登録するのか、
ちょっと悲しい感じがします。

2010年8月31日火曜日

狩猟系・登山=沢登り(1)

いつのまにか、日本から戻り一ヶ月が経ちました。

いまはアラスカの作品などを整理しつつ、
日本の山へ潜入しています。

以下は、狩猟ではありませんが、狩猟系・山登りとも言うべき???沢登りのお話しです。
場所は、北海道・社台滝。






先週の週末、北海道の、とある苔むした沢に
一泊で登ってきました。

あまり知られていない遊びである「沢登り」ですが、

その昔は歩いて沢をつたって尾根までいき、
反対側の村へ行くという
峠を越える手段として、
日本では日常的に行われていたものでした。

ですから、沢登りは
日本人の日常の延長としてある
我が国独特の遊び、と私は考えています。

とまあ、旅的の要素が強い遊びなのですが、
固いことは抜きにして、

山道もなにもない川を歩き、
自然そのまんまの森の中でツエルト張って
焚き火を囲んで、魚焼いて、
星を眺めながら、酒呑んで酔っぱらうのが、
メインイベントな?極めて文化的な遊びです。


だいたい釣り人もたどり着けない場所に行くので
渓流魚は、沢山いることが多いです。
私は、#3の源流向き?フライを愛好していますが(ほとんどテンカラじゃないかという話もあります)が、実はエサ釣りも好きです。

数年間、夏はアラスカ滞在で
日本の沢登りとは遠ざかっていたので、
友人達とサカナ釣って焚き火で焼きながら
酒呑んで、うまいものを喰うだけで、なんかこう
日本人である幸せを感じることが出来たのでした。

さらに来週末は、白神山地のブナ林を
大学時代の気の置けない仲間達と一緒に
2泊3日の沢旅するつもりです。

うわ、楽しみ!


「沢と雪」

この二つのフィールド(故郷)があれば、
日本の野遊び自由は保たれるのではないかと
個人的には思っております。