2009年10月30日金曜日

Savege M210F HuntingNet Completeで初エゾシカ(3)

解体編・・・と思いきや

ひとまず佐藤さんがエゾシカを獲って
私が外したところからお話しをします。

なぜ私が70mの射程であたらなかったのか、その点について
解体をしながら、佐藤さんはこう話してくれました。

「まだ、射撃時に迷いがあるね、それが原因だと思いますよ」

迷い?

「そう、構えてから撃つまでにスコープのぞいて迷っていますよ、
それは、ほんの少しの間なんですが・・・それを止めて、
パッと撃つようにすれば決まると思います、ハイ」

前職柄、先輩のお話は素直に聞くクセが付いているので
(普段はワガママですが)
次のチャンスはその通りやってみよう、と思いつつ、
この人いつそんな所まで見ていたんだろう?と不思議になりました。
自分で撃っていて、私を見る余裕なんてないはず、すげえなぁ。

そして・・
最初の解体が終わって、林道を移動中、
次のチャンスはやってきました。

殺気をたてないで、グダグダ話していれば
シカって出てくるんですよねーと言っている、その矢先に。

進行方向の右45度、森の斜面20mぐらいに雌1頭発見、

「いたいた、1匹、右上!」

と私が言うと、佐藤さんは黙ってそのままクルマを走らせ、
私は事前の打ち合わせ通り、徐行して進んでいるクルマの
助手席から車外に飛び出し、ドアは閉めず
(ドアは開けたまま・・で、という指示だった)
落ち葉でしめった地面に降り立ったと同時に
林道横の深い笹森に入り込み・・

シカは、動き続けているクルマに気をとられて
私のほうには、気がついていない様子、
その隙に銃を出して、装填、構え、照準、発射。

やっとシカがこちらに気付いた直後の発射だったので、
動く時間もなく、その場で前方即倒。

Savege M210F HuntingNet Completeで獲った初シカとなり、
おもわずその場で狂喜乱舞。

この間、ほんの数秒の話でしたが、
アドレナリンでまくりのスローモーション現象が
いまでも起こっています。
佐藤さんの指導で仕留めた今季初シカは実にスムーズな連携で、
なんだか当たり前のような出来事にも思えますが、
「すべては、そう仕組んだ結果である」
と十分納得できる一連の狩猟でした。

佐藤さんから事前に、

「シカは、動いているクルマを注視するから、もし見つけたらすぐに徐行するクルマから降りてください、私はそのままクルマを動かし続けます」

という事前調整を聞いていたのだが、
これがドンピシャリの共同戦術。

まるで、戦闘機の2VS1、マージ後1旋転で
ズバッと敵の土手っ腹に入り込むような爽快感、満足感です。

今度は、スキーを使った山岳戦術猟も一緒にお願いしたいなぁ・・
と思いつつ、まずは単独忍び猟ですね。

これでまた狩猟の魅力に取り憑かれてしまいました。

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