2009年11月19日木曜日

1本ツノ・フィーバー(前編)



昨日、ハンティングネットの若社長、佐藤師匠と
深い深い森を徘徊してきました。
徘徊目的は、クマ、シカとのご対面。

北海道は気温低く雪がちらつく天候、
山の高いところではガスっていたり・・。

クマ、シカ両氏ともこんな天気の中では、
あまり動かないのか
なかなか彼らと出会うこともなく午前中が過ぎます。

「いや〜 今日はきびしいべ」

「ですね〜」

などと互いに相づちをうちながら、
さらに森深くへ林道を介して、どんどん進んでゆきます。

森林戦闘用マシンは、TOYOTA Hilux Pickup Track。
ウインチが3つ(前後となぜか?荷室の前上方)と、
不思議な漁網引き機械、ヤフオクゲットのクレーン装備の、
この(どうみてもワルイ)佐藤師匠専用Pickupは、

「ここ・・道?」

という場所でもガンガン進み、
それをつぶさに観察している助手席の私は、
無言で「まじか・・?」と思いながら
体がこわばったりすることがあります。

しかし獲物の回収を大事にする狩猟の場合、
シカの運搬手段であるクルマの装備はかなり重要らしく、
私もいずれは、以前紹介した軽トラではなくて
積載量とパワーで優れるピックアップが欲しいところ。
猟だけでなく、クルマ装備についてもしっかりと
社長から勉強する必要があります。

思えば狩猟は、

「ただ鉄砲が上手ければ良い」

というものではないのでしょう。
猟場での行動ができなければ、鉄砲も撃てませんし、
撃っても解体出来なきゃ意味がない。
森で獲物に出会うには、天候、地形、経験をもとに
深い思考に裏打ちされた戦略が必要だ、
ということが師匠クラスに同行するとすぐに分かります。

そういう意味で狩猟は、森の中の総合格闘技、
おしゃれ風にいえば究極のアウトドア
(一般ウケしそうなカルイ言葉だな)
とでもいうのでしょうか?
なにかひとつでも出来ないことがあれば、そこでアウト、
それが魅力なんですね。
私は冬山登山をやっていたので、
そういうことは狩猟に関してすごく感じます。

話を戻して狩猟モード。



その後、林道をうっすらと覆う雪にも
足跡すら見えない状態が数時間・・・


「シカさん、眠っているのかなぁ」

と青木の中を探すも、なかなか出てこないシカさん。


「ここが、シカさん団地。もし青木林のなかに喰われた一本笹がたくさんあれば、そこは寝床。こうして本当の冬が来る前に現偵しておけば、冬にここで待ち伏せできるから」

とシカが見えなくとも、シカの生態についても
いろいろと教えてくれる師匠。

狩猟をやる喜びは、森と生き物のことを
知る喜びでもあるなぁと思いつつ、
やはりシカを探す目は真剣。


あと日没まで残り1時間・・・



獲物をスキャンする速度に比例して、
周辺が暗くなってゆく。


と!!


佐藤師匠が、

「弾、準備して!」

私には見えない、、が獲物が近くにいる!

どこだ??

(後半へつづく)

2 件のコメント:

  1. 初めまして、銃砲店社長を魔銃集団教祖として

    崇拝している信者Oと申します。

    教祖様のブログから拝見させて頂いています。

    まさか「道」とくるとは・・・

    「この道を行けばどうなるものか危ぶむなかれ・・・」

    は、猪木さんですが、教祖様の「極悪路」を体験された方が

    他にいるとは思いませんでした。

    最初の頃は、猟場から下ってきてアスファルトの道になると

    「大理石張りか?」と思い、家に辿り着くと「生きちょって良かった~」

    と思っていました。

    最近でも良く険しい道で「のわぁ~」と叫んでしまう時がありますが、

    決まって教祖様から「これは道だぞ」と言われています。

    安全で楽しい狩猟を心がけている北海道3年目の

    信者Oでした。

    これからも、よろしくお願いします。

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  2. 今晩、道東〜日高狩猟ツアーから戻ってきました、
    レスが遅くなり申し訳ありません。

    信者さんのことは、いろいろとお聞きしています
    今度ぜひ、お会いしたいですね!

    ハンティングネット社長様、
    確かに、カルトなみ?
    狩猟道とも言えるかも・・

    いやいや、それだけハンティングに精通している鉄砲屋さんが
    少ないと言うことなんでしょうか。

    ワタシも信者のひとりかも?

    これからもよろしくお願いします。

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