天気 曇り時々晴れ
朝6時頃、待ち合わせ場所にて集合。
前日宴会で3時間しか寝ておらず
厳しい体調であるが、
「単独で熊討ちいくどぉ」
と佐藤隊長のひとことに、これは酒量を減らしても
同行を希望せねば・・・と思いお願いすると、
快く同行許可!これはラッキーだ。
(*佐藤さんは、仕事ガイドしない方です、、念のため)
合流後、さっそく猟場林道を走行すること数時間、
目の前を横切るメンタ3匹発見。
しかし二人とも今シーズンはそれなりに
自然の恵みをいただいているので、
「まあ、シカは・・いいっすよね?」
と余裕しゃくしゃくの二人。
それもそのはず、
ポリシーは肉穫りである隊長は無駄には穫らず、
私も家にある大きな冷凍庫がパンパンなので
獲っても無駄になるということで。
(ちなみに私は今シーズン7頭、隊長は・・たぶん倍以上でボウズ日なし、、らしいです。すげえなぁ)
その後、林道を走ると・・
あるある、おっきなクマちゃんの足跡。
「ハンパないっすねぇ」
雪面に付いたクマの足跡を観察していて、
ひとつ気がついたことがあった。
「クマの足跡って、なんでこんなに
ワープしたみたいにいきなり付いているんですか?」
「クマが一度つけた自分の足跡どおりに、そのまま後ずさりしているから。それは自分の痕跡をうまく消すためなんです」
要するに、クマの足跡はダミーであることもある、ということか。
クマってそんなことをするのか!!と驚き。
たしかにクマは、林道上を歩くときも自分の足跡が残らないようにうまくタイヤ跡の上を歩いている様子だし、必要以上に足跡を付けない”クレバー”な振る舞いをするようである。足跡をバコバコつけまくるシカとは大違い。
「クマって頭いいんですねぇ」
「そりゃあ、森の神様と呼ばれているだけあるよ」
ますますクマに興味を持ってしまった私。
いつしか自分の力でクマを獲ってみたいと
おもうのだが、クマの知能を考えると
これはかなり果てしない道のりなのかもしれない。
その後、我々の車は林道終了点へ。
ここからは歩いて、さらに先を進むことになる。
雪は若干付いているものの、
まだクマ笹を隠すまでの量はなく、スキーは履けない。
出発のために狩猟装備を点検、装着していると
「ここから先はクマ地帯だから離れないこと、離れると後ろから叩かれますから」
と隊長の指導。
そうだ、ここはクマ地帯だ。
そういう具体的な危機認識が、自分をぐっと引き締める。
こういう瞬間というか、こういうシーンのために
自分は生きているのだと思えるほど、気合いが入る。
それはまるで戦闘訓練前ブリーフィングで聞く、
編隊長指示のような、そんな場の雰囲気だ。
「第一目標、クマ、第二目標、シカ。
各機は、編隊隊形を乱さぬよう。
武器の取り扱いには細心の注意を。」
なんて空軍時代のフレーズを思い出しながら
おもむろにSavegeM210F HuntingNet Completeを
持って歩き出す、この緊張感!
タマラナイっす。
つづく
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