2011年8月15日月曜日

カリブーのツノと肉は、絶対に持って帰る


「カリブーのツノと肉は、絶対に持って帰る」

これは、立派なツノのカリブーオスを二頭倒した友人の言葉。

急な悪天候で早期に撤収しなければいけない状況で、離陸重量制限に頭を悩ませていたブッシュパイロットの私の意見を聞かず、こう言い切った彼には、絶対に持ち帰る意志がありました。(詳しいところは、現在執筆中の続編作品で・・応援よろしくです!)


飛行機の翼にベルベットの美しいカリブーのツノを
くっつけるのは素晴らしく格好良く
夢が叶った!という喜びでいっぱいでしたが・・
(カリブーのツノを翼に漬けて飛ぶのは夢だった)

実際に飛行するのは簡単ではなかった・・けど、
彼の最後まで狩猟を完了したいという気持ちに私は、こころ動かされたのです。





そういえば、世の中、安易にカネだけで

「未知の素晴らしい体験ができる」

と思っている人多いですよね・・・

だから、
カネさえ稼げば何でもできる!
カネさえあれば幸せをつかめる、

と思っている野郎が多すぎる。


真の喜びと幸せは、

「プロセスに存在する」

のであって、

いきなり美しい景色を求めたり、
いきなり感動を求めたり、
いきなりウマイものを求めたって、

それは本物ではない。
まったくの偽物。

おおっと、愚痴ってしまった。


しかし、我々はそういう


「プロセスの重要性」

を世間・・・じゃなくって、
次世代の子供に伝えるのが使命ではないかと、
ちょっと格好良く思ったりするわけです。

そして

プロセスを求めるスタイルが、かっこいいと
思ってもらうことも大事かな。

カリブーを仕留めて、肉もツノもすべて自分の家に持ち帰ろうとする彼の意志は、まさに狩猟という快楽のプロセスを追求する行為そのもの、だったんでしょうね。






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